今回は、日本人と外国人の退職のきっかけ/理由についてまとめました。
離職率改善のご参考までにご覧くださいませ。
日本人 | 外国人 | |
1位 | やりがいの欠如 | 母国への帰国 |
2位 | 給与が低い | キャリアアップのため |
3位 | 企業の将来性に疑問 | 仕事への適正が低い |
4位 | 人間関係が悪い | 日本の企業文化が合わない |
5位 | 残業などの拘束時間が長い | 人間関係が悪い |
※日本人の調査は「2019年9月 エンジャパン実態調査」、外国人の調査は「2017年12月 DISCO外国人留学生/高度外国人材の採用に関する企業調査」より
共通点としては、個人の成長や人間関係を重視するところが挙げられます。
違いに関しては、外国人の場合、「給与」「企業の将来性」「拘束時間」に関しては
そこまで重視をしないという結果になりました。 (外国人調査: 8位~10位/12項目)
ただし、給与に関しては、彼らも生活がある上に、横とのコミュニケーションは活発なので、
あまり安すぎる賃金であると危険です。
外国人が退職する理由に関しては、大部分の対策が可能です。
しかし価値観は異なるので、日本側から外国人に合わせていくことが大事になってきます。
キャリアアップに関しては、大学でしっかり学び日本語も話せる等の優秀層の方ほど昇進希望スピードが早いです。
またキャリアの天井があって、そこから次のステージに行くために時間がかかることが分かると、
退職リスクは高くなります。
そのポジションに到達するための具体的なゴールがあれば、ハングリー精神は旺盛なので成長スピードが早くなります。
仕事への適正に関しては、事前のすり合わせ不足が大きな要因かと存じます。
日本側が正確に作業を伝えていないことが多いのではないでしょうか。
企業文化に関しては、外国と異なる部分が大きいです。
例えば、日本は世界トップクラスのハイコンテクスト文化(空気を読む文化)で、
外国人がその文化に慣れて頂くには時間がかかります。
特に企業文化に慣れていないと疎外感を感じやすいので、相談にのってあげられる方が必要です。
まとめますと。
入社前: 給与相場の確認、仕事内容の確認
入社後: 上司とのメンター制度など相談体制の整備、キャリアプランや育成プランの提示
特に入社後の初期段階では、このあたりが重要になってきます。